初心者が最初の30分で伸びる、プロンプト改善チェックリスト

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初心者が最初の30分で伸びる、プロンプト改善チェックリスト

「画像生成AI、楽しいって聞いたのに…なんか思ったのと違う」

これ、最初はほぼ全員が通ります。僕もです。

プロンプト(指示文)をコピペして、ワクワクしながら生成。
でも出てきたのは、すごいけど…欲しいのはそれじゃないやつ。

ここで安心してほしいのは、原因はセンスじゃないってこと。

うまくいかない理由はだいたい2つ

  • 必要な情報が足りない(AIに伝わってない)
  • 情報はあるけど順番がバラバラ(AIが迷う)

この記事では、初心者が最初の30分で「当たり率」を上げるために、
「何を、どんな順番で書けばいいか」をチェックリストにして渡します。

さらに、思いつかないときのために、ChatGPTで“設計図”を作る方法と、
Midjourney(ミッドジャーニー)でつまみ(パラメータ)調整して安定させる方法もまとめます。



画像 生成 ai プロンプト:なぜ同じ指示でも差が出る?“見えない設計図”の正体

結論だけ先に言います。

プロンプトは「作文」じゃなく「注文書」です
ふわっと注文すると、ふわっと出ます。
逆に、必要な情報が揃うと、AIは急に言うことを聞きます。

たとえば「カフェの画像を作って」って言われても、困りますよね。

  • 朝のカフェ?夜のカフェ?
  • おしゃれ系?レトロ?北欧?
  • 人物いる?いらない?
  • 字幕を置きたい?置かない?

AIも同じで、迷うとブレます。だから“設計図”が必要になります。

初心者はこれだけ覚えればOK(6つの部品)

プロンプトは難しく考えなくて大丈夫。まずはこの6つ。

  • 主役:何を見せたい?(人物/商品/風景)
  • 構図:どの距離?(寄り/引き/正面/俯瞰)
  • 背景:ごちゃごちゃ?シンプル?(情報量)
  • :朝・昼・夕方・逆光・柔らかい光
  • 質感:写真風/アニメ/水彩/フィルム粒子など
  • 禁止:入れたくない(文字・ロゴ・透かし など)

最初に固定するとラクになる「3つ」

ここが決まってないと、生成→修正を何回してもグラグラします。

  • 用途:何に使う?(サムネ/ショート背景/アイコン/広告/図解)
  • 比率:16:9 / 9:16 / 1:1(あとで切ると痛い)
  • 余白:文字を置くなら、どこ?(上/下/右/左)

画像 生成 ai プロンプト コツ:初心者が最初の30分で伸びる改善チェックリスト

この章は、いわば「転ばないための地図」です。
ここから先は、センスじゃなく手順。

30分のゴール
①「当たりが出る確率」を上げる
② 外しても「どこを直せばいいか」分かる状態にする

0〜5分:まず“目的”を1行で決める

最初にこれを決めます。むずかしい言葉は不要。

  • 例:縦型ショートの背景(字幕を下に置きたい)
  • 例:YouTubeサムネ背景(上にタイトルを入れたい)
  • 例:アイコン(小さくしても輪郭が崩れない)

目的が決まったら、セットでこれも。

  • 比率(9:16 / 16:9 / 1:1)
  • 余白の位置(字幕は下、タイトルは上…など)

5〜15分:この順番で書く(これだけで改善する)

プロンプトって「何を書くか」より「順番」が大事です。

  1. 主役:人物?商品?背景だけ?
  2. 構図:正面/俯瞰/寄り/引き/中央配置
  3. :柔らかい自然光/夕方の逆光 など
  4. 背景:ミニマル/情報量少なめ
  5. 質感:写真風/アニメ/フィルム粒子 など
  6. 禁止:文字なし/ロゴなし/透かしなし

初心者の安全セット(迷ったらこれ)

  • 人物なし
  • ミニマル背景
  • 文字なし/ロゴなし
  • 余白あり(位置も書く)

図解:プロンプトの型(シンプル版)

「順番ってこれね」が一目で分かるように、シンプルな図にしました。

主役 誰/何

構図 寄り/引き

朝/夕/逆光

背景 ミニマル

質感 写真/アニメ

禁止 文字/ロゴ

迷ったらこの順番で“部品を揃える”

図:プロンプトの型(主役→構図→光→背景→質感→禁止)

15〜30分:外したら「ズレ」を言葉で直す

ここが上達が速いポイントです。
“当てる”より、“直せる”人が伸びます。

ズレ よくある原因 追記すると効く言葉
構図が崩れる 視点があいまい 正面/俯瞰/中央配置/バストアップ
暗い・眠い 光の指定がない 明るい露出/柔らかい光/逆光
ごちゃごちゃする 背景が盛られる ミニマル/情報量少なめ/シンプル
文字を置けない 余白がない 上部に余白/下部に字幕余白
テイストが安定しない 形容詞が多すぎ スタイルを1つ固定/余計な形容詞を削る

ふわっとワードを“分解”すると一気に伝わる

「おしゃれ」「エモい」って、実は悪い言葉じゃないんです。
ただ、そのままだとAIに伝わりにくい。

  • 「エモい」→ 夕方/逆光/フィルム粒子/ノスタルジック
  • 「おしゃれ」→ ミニマル/北欧/クリーン/色数少なめ
  • 「いい感じ」→ 余白多め/背景シンプル/光柔らかめ

自分用の合言葉
長く書くより、分解して具体化。


画像 生成 ai プロンプト 例:コピペOK、でも“自分の絵”になるテンプレ集

ここは「すぐ使える」を優先します。
ただ、コピペで終わると似た絵になりやすいので、最後に“あなたの固定パーツ”を足すやり方もセットにしました。

まずは型(これを埋めれば迷子にならない)

【用途】:
【比率】:
【主役】:
【構図】:
【背景】:
【光】:
【質感】:
【余白】:
【禁止】:
  

用途別テンプレ10本(コピペOK:まずはこのまま回してOK)

「例が少ないと不安…」って人のために、すぐ使えるテンプレを10本置きます。
ポイントは“あとで直しやすい書き方”にしていること。まず出して、微調整で寄せましょう。

  • 1) 縦型ショート背景(字幕余白・落ち着き)
    夕暮れの静かな路地、人物なし、背景はミニマル、柔らかい逆光、下部に字幕用の広い余白、落ち着いた色調、フィルム粒子、文字なし、ロゴなし
  • 2) 縦型ショート背景(ポップ・明るい)
    明るい朝の部屋、人物なし、背景はシンプル、上部にタイトル用の余白、パステルカラー、柔らかい自然光、クリーン、文字なし
  • 3) YouTubeサムネ背景(ガジェット系)
    近未来のデスク環境、青紫のネオン、情報量少なめ、中央に被写体用スペース、上部にタイトル用の余白、シャープ、写真風、文字なし
  • 4) YouTubeサムネ背景(ビジネス・信頼)
    白背景、ミニマル、薄いグレーの影、清潔感、中央に被写体用スペース、上部にタイトル余白、クリーン、文字なし、ロゴなし
  • 5) アイコン(人物・やさしい)
    バストアップ、正面、輪郭がはっきり、柔らかい光、背景は単色グラデーション、落ち着いた色、アニメ調、文字なし
  • 6) アイコン(動物・かわいい)
    シンプルな動物アイコン、正面、輪郭くっきり、背景単色、色数は少なめ、ミニマル、かわいい、文字なし
  • 7) 解説動画の図解背景(読みやすい)
    白背景、余白多め、線は細め、色数少なめ、説明用に使いやすい構成、ミニマル、文字なし(背景のみ)
  • 8) インスタ投稿(4:5・おしゃれミニマル)
    ミニマルなテーブル、柔らかい自然光、落ち着いた色調、背景はシンプル、余白多め、写真風、文字なし、ロゴなし
  • 9) 商品風(広告素材・余白あり)
    白背景の商品撮影風、柔らかい影、清潔感、中央に商品スペース、左右に余白、クリーン、写真風、文字なし、ロゴなし
  • 10) 世界観づくり(ストーリー背景)
    静かな森の小道、木漏れ日、人物なし、背景はミニマル、淡い緑、ノスタルジック、フィルム粒子、文字なし

コピペ→改造のやり方(初心者が一番ラクな3ステップ)

ここが“自分の絵”になる分かれ道です。
コピペしたら、次の順番でちょい足ししてみてください。

  1. 固定パーツを足す(あなたの定番を決める)
    例:「青紫の差し色」「夕方の逆光」「フィルム粒子」みたいに、色・光・質感を固定。
  2. 用途の条件を足す(使い物にする)
    例:「上部にタイトル余白」「下部に字幕余白」「背景はミニマル」など。
  3. 入れたくないものを書いて守る
    例:「文字なし」「ロゴなし」「透かしなし」「人物なし」など。

僕のおすすめ
最初から完璧を狙わない。
「1回出す → 直す → もう一回」この2〜3回で、急に上手くなります。

変数表(ここだけ差し替えると、別の絵に早変わり)

「文章を全部書き直す」のがしんどい人へ。
この表を“差し替えパーツ”として使うとラクです。

パーツ 候補(差し替え例) 効く場面
時間帯 朝 / 夕方 / 夜 / 雨上がり 雰囲気が一気に変わる
柔らかい自然光 / 逆光 / スポットライト “それっぽさ”が出る
背景情報量 ミニマル / 情報量少なめ / 背景ぼかし ごちゃごちゃ対策
質感 写真風 / フラット / アニメ調 / フィルム粒子 / 紙 シリーズ感を作る
青紫 / ベージュ / モノトーン / パステル あなたらしさが出る

画像 生成 ai プロンプト ジェネレーター:ChatGPT×Midjourneyで「思いつかない」を終わらせる

「何を書けばいいか分からない」って、ぜんぜん普通です。
だって頭の中は“映像”で、言葉にするのってむずかしいから。

だからここは、AIの力を借りてOK。
ジェネレーターは、あなたのぼんやりを設計図に変える道具です。

ChatGPTに投げるテンプレ(コピペOK)

あなたは画像生成のプロンプト設計者です。
用途:(例:縦型ショート背景)
比率:(9:16 / 16:9 / 1:1)
主役:(人物あり/なし、商品、風景)
構図:(正面、俯瞰、中央配置)
光:(夕方の逆光、柔らかい自然光など)
背景:(ミニマル、情報量少なめ)
質感:(写真風、アニメ調、フィルム粒子など)
余白:(字幕は下、タイトルは上、など)
禁止:(文字、ロゴ、透かし、特定作品名など)
出力:
1) 日本語プロンプト
2) 英語プロンプト
3) 3パターン(シンプル/標準/強め)
4) 失敗しやすい点と修正案
  

Midjourneyの「つまみ」ミニ表(初心者はこれだけでOK)

Midjourneyは、文章だけで頑張らなくていいのが救いです。
初心者はまず「比率」「禁止」「雰囲気の強さ」の3つだけ触れば十分。

つまみ 何が変わる? 初心者おすすめ
–ar 画像の比率(縦・横) ショート:9:16 / サムネ:16:9 / 投稿:4:5
–no 入れたくない要素を避ける –no text –no watermark(まずはこれ)
–s 雰囲気(味)をどれだけ盛るか 迷ったら 80〜150(指示にも寄る)

最短で安定する「3回まわし」

初心者がラクになる回し方はこれです。

  1. 1回目:ベースを出す(文章は短く、比率と余白だけ)
  2. 2回目:ズレを1個だけ直す(構図 or 光 or 背景のどれか1つ)
  3. 3回目:固定パーツ(色・光・質感)を足して統一する

ここがコツ
1回で当てない。
“直す前提”で回すと、結果的に一番速いです。

「思いつかない」を潰す最強コンボ:Describe → ChatGPT整形

いちばん初心者が救われるルートを、最後に置いておきます。

  • 好きな雰囲気の画像を1枚用意
  • Describeで言葉を出す
  • ChatGPTに「用途・比率・余白・禁止」を足して整形させる

Midjourney用:コピペ例(パラメータつき)

  • 縦型ショート背景(字幕余白)
    夕暮れの静かな路地、人物なし、背景はミニマル、柔らかい逆光、下部に字幕用の広い余白、フィルム粒子、落ち着いた色調 –ar 9:16 –s 120 –no text –no watermark
  • YouTubeサムネ背景(タイトル余白)
    近未来のデスク環境、青紫のネオン、情報量少なめ、中央に被写体用スペース、上部にタイトル用の余白 –ar 16:9 –s 80 –no text

内部リンク案(①②④へ)


FAQ

Q1. プロンプトは長いほど良い?
A. 長さより「部品が揃ってるか」です。主役・構図・光・背景・質感・禁止があると安定します。

Q2. テンプレをコピペすると似た絵になる?
A. なりやすいです。最後に「色・光・質感」を固定して“あなた仕様”にすると一気に変わります。

Q3. まず何から直すのが正解?
A. 動画に使うなら「比率」と「余白」です。ここを先に決めると後で詰みにくいです。

Q4. ジェネレーターって使うべき?
A. 使うべきです。丸投げじゃなく「設計図化」のために使うと最強です。

Q5. Midjourneyって初心者向き?
A. 向きます。文章+つまみ(–arなど)で固定できるので、ブレにくいです。


情報ソース(URL)

本記事は、各社の公式ドキュメントやプロンプトガイド(Google / Adobe / Stability AI / OpenAI / Midjourney)を参照し、
初心者が最初の30分で改善できる形に整理しました。生成AIの仕様や利用条件は更新される可能性があるため、
商用利用・二次利用・入力素材(人物、ブランド、ロゴ等)に関する判断は、必ず最新の利用規約・ライセンスをご確認ください。

注意(免責)

本記事は法的助言ではありません。商用利用・公開範囲・入力素材の権利はサービスごとに異なり、変更される場合もあります。
最終判断は各サービスの最新規約と、必要に応じて専門家への確認を推奨します。

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